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東京都市森林 サンプル収集の記録

東京には一体何種類の木が生息しているのだろう? 外来種や園芸種なども入り交じる都市部には、山地や森林よりもはるかに多種多様・雑多な木があるのではないか。ひとつひとつ、コツコツとサンプルを収集し、明らかにして行きたいと思います。

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ゲッケイジュ【月桂樹】Laurus nobilis



・別名:ローリエ、ローレル、ベイリーフ
・クスノキ科ゲッケイジュ属
・分布地:地中海沿岸原産、日本へは明治時代に渡来
・常緑高木
・雌雄異株
・水はけ、日当たりの良い場所に生息。乾燥に強い。
・活用:葉をスパイス(ローリエ、ローレル、ベイリーフ)として利用。

★サンプル採集地:東京都世田谷区上北沢



葉はやや厚く堅め、長さ7-9cm、幅2-3.5cm、濃緑色で光沢がある。



挿し木で増やせる。我が家の株も、元々は近所で剪定していた枝を頂いて差しておいたもの。当初はゆっくりとした成長だったが、あるところから急激な成長を見せている。

耐寒性がどの程度なのか正確なところは不明だが、気温が大きく0度を下回る地域での越冬は不可能のように思われる。東京では問題ないが、岐阜県の高山市では越冬できなかった。屋外に植えたもののうち、暖炉の裏に植えられたものだけがかろうじて活きていた。このことから、おそらくマイナス5度くらいは耐えられるものの、そこから先は厳しいのではないかと思われる。
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シロダモ【白だも】Neolitsea sericea



・別名:シロタブ、タマガヤ
・クスノキ科シロダモ属
・分布地:本州、四国、九州、南西諸島、朝鮮、中国、台湾
・常緑高木。樹高:10-15m
・雌雄異株
・山地や森林内の比較的湿った場所に生息。
・庭木や公園木、防風樹として植えられる。
・活用:かつては種子から採った油がロウソクに加工された。また、木材として利用。


★サンプル採集地:東京都世田谷区上北沢



葉身8-18cm、幅4-8cm、不分裂、全縁、3行脈、互生、常緑



葉の裏は灰白色でこするとロウ状のものが採れる。火を当てるとロウソク臭がある。

★写真の株は、数年前、すぐに踏まれそうなところで芽を出していたのを持ち帰り、育ててきたものです。2、3年を新宿のマンションのベランダで、その後、世田谷区に移して現在に至ります。
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プロフィール


ユグチヨシユキ
小物から家具・建築まで、日本の木と手仕事で最上質の生活空間をつくりたい。
株式会社 建築と木のものづくり研究室 代表
手作り木工家具「BIKAKU FURNITURE」

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